水晶(クォーツ/クリスタル)
水晶の成分は石英ですが、区別するために、不透明なのを石英、透明なのを水晶を呼ぶことが多いのです。天然水晶の結晶は六角柱で、「晶王」と称されています。大多数の水晶の内部には亀裂のような不純物があり、完全透明なものはかなり珍しくて、貴重です。
産地
水晶の産地は、主にブラジル、アフリカ、アメリカ、中国などにあります。
パワーストーンとしての意味合い
あらゆる石英の中で、水晶の磁場は最も安定しているため、着用者の情緒を安定させ、精神的にパワーを与えることができるといわれています。
水晶は人体の第七チャクラ、頭頂部を司るといわれ、思考を明晰にし、記憶力を高める効果があります。そのため、水晶は学生や明晰な思考力が重要な職業の方にふさわしいパワーストーンです。
風水の面から言うと、水晶は魔除け・鎮宅の効果があります。また、仏教七宝の一つとして、数多くの信者たちに愛用されています。仏教の書籍に水晶について、「身につけているだけで功徳だ」という記載があります。
水晶に関する言い伝え
水晶はオリンポス山脈の古代ギリシャ人によって最初に発見されました。当時の人はこの透明な結晶を「神の意志」から変化したものではないかと予想し、KRYSTALOS(白い氷)と呼ばれていました。古代ギリシアの哲学者アリストテレスもこの結晶は氷が長い時を経て移り変わった氷の化石だと判断し、水晶を「晶体」と名づけました。
何世紀も前、世界は平和で幸せの雰囲気に満ちていて、災難も憎悪もありませんでした。しかし、ある日、突然に大規模な星の衝突が起こり、隕石が墜落し、神までは王座から落ち、世界は混乱していました。そんな混乱とパニックの中で、唯一純潔と神聖なままに保っていたのは水晶のみです。こんな聖潔な水晶の影響で、人々はだんだん意識を戻り、善良な心も蘇られました。それから、水晶は純潔の象徴となりました。